大企業、中小企業 会社規模による違いを社員目線で比較

転職

大学卒業後、新卒から現在に至るまで転職を繰り返し、勤めて来た企業は全部で4社になります。
職種もさまざまですが、会社規模もまちまちで、最小5名から最大は4000名以上の企業に務まてきました。
会社規模によってどんな違いがあったかを実際に務めてきた中での経験を元に比較して見たいと思います。

以下、これまでに務めてきた企業規模毎に説明していきます。

従業員数約120名

〇概要
新卒後初めて社会人として務めた企業です。商社でソフトウェア販売営業の仕事をしていました。

〇会議体
朝の朝礼や全体会議などは基本ほぼ全員対面でした。

〇社員同士の認知度
同じ営業部内は全員名前まで把握済みで全員1度は会話したことがあるくらい。その他部門になると顔は知ってるけど名前は知らない、名前は知ってるけど顔は知らない、1度も話したことない人がチラホラといる感じになります。

〇懇親会
泊まりの社員旅行が毎年あり、100名だと一部屋(宴会場)に集まることが割と容易になりますので、全員でガヤガヤ懇親会や飲み会がある感じです。

〇社長、幹部社員との関係
本社内にいれば朝礼や会議でほぼ毎日顔合わせする機会があります。
廊下で社長とすれ違って会話することもあり、社長も社員一人一人についておおよそ性格まで知っている関係性になります。
急に社長から呼ばれて「クルマのガソリン入れてきて」とか頼まれたりしましたw

〇福利厚生
これは会社規模とは関係ない部分もありますが、参考程度に。
年間休日:土日祝普通に休み
住宅手当:なし
残業代支給:自己申告制で上長の認可が降りないことも多いためサービス残業になるケースがあった。

〇良かった点
社長まで顔見知りなので風通しがいい。会社としてどこに力を入れているのか、情報を意識的に集めに行かなくても普段の会議や会話の中で情報収集が可能。経営状態が見えやすい。

〇悪かった点
労働組合もないので、総じて社員目線の仕組みが甘く、抜けがあるのは中小企業故かなと思いました。残業が申告制とか今考えると闇だった。

従業員数5名

〇概要
中途で入社した企業になります。
職種はグラフィックデザインやパッケージデザインのデザイナーです。

〇会議体
基本は常に全員参加です。

〇社員同士の認知度
言わずもがな全員顔見知りです。

〇懇親会
普通に仕事上がりに社長から声がけされ、全員で飲み屋にいきます。

〇社長、幹部社員との関係
仕事も一緒にするので、性格、家族構成などもお互い知っているレベル。

〇福利厚生
年間休日:土日祝普通に休み
住宅手当:なし
残業代支給:なし

〇良かった点
社長まで普通に会話できるので、仲良くなれば楽。逆に誰かしら仲が悪いと毎日限られたメンツゆえにしんどいかも。←私これでしたが辛かったです。
実力が抜きんでれば一気に会社の顔になることも可能。更に会社経営を目の当たりにするので起業に近い経験値を得られるかも?。

〇悪かった点
いくら残業しても残業代がでない、厚生年金ではなく自分で国民健康保険に加入して支払うのが大変だった。会社経営がシビアなこともあり、務めた中ではダントツに給与が1番低かった。社長は金持ちだったが。。
労働組合なんてないので労使関係などないに等しく、良くも悪くも皆対等にちかい。

従業員数約600名

〇概要
デザイナーを辞めてIT企業に転職。SIerとして各企業に請負で派遣され、業務を行っていました。

〇会議体
1年に1度だけ会社全体で決算報告を兼ねた会議があったが、基本は部門内の同じ顧客案件に従事するメンバー単位(50名以内くらい)で会議が行われていた。

〇社員同士の認知度
600人中、退職するまでに関わったのは50人くらい。それ以外の人は顔も名前も知らないのが普通で、総務以外では仕事上で接点がない限り関わることもまず無い。

〇懇親会
前述の同じ顧客業務を行っている人達数十人で飲み会がたまにあるくらい。あとは部門内での忘年会が年1であるくらい。

〇社長、幹部社員との関係
入社時の社長とは入社面談で話したことがあったが、その後は2~3回話したことがあったくらい。しかも社内でたまたまエレベーターが一緒になった時にちょっと会話した程度。その後何回か社長が変わったあとは面識もなく、こちらが名前を把握しているだけの関係。

〇福利厚生
年間休日:土日祝普通に休み
住宅手当:なし
残業代支給:見なし残業10Hほど加算済み

〇良かった点
この規模になると会社としての制度がある程度しっかりしているなと思いました。 顧客の数がそこそこ多いため、従事する案件も必然的に増えるため色々な業種に入り込んで経験値を貯めることが出来たかと思います。
経営に直接関わっている感じはしないが歯車として機能出来ていれば困りはしないと言った感じでした。

〇悪かった点
上場していたので、利益が上がっても株主配当でほぼ持っていかれてしまい、社員への還元が少なくES満足度が低いと感じた。上場企業にアリがちなパターン。
給料はさほどよくもなく業界平均よりやや下だった。
労働組合はなく、社員会と言うほとんど会社寄りの組織的があるが、形だけに等しい。

従業員数約4000名

〇概要
給与UP、キャリア形成のため、前職の経験を活かして大手SIer企業に転職しました。

〇会議体
4000人となるともはや一堂に会することは出来ず、各地中継で繋ぐ年2回の総会を実施。
それ以外では、基本は部門内の同じ顧客案件に従事するメンバー単位(50名以内くらい)で会議が行われていた。この辺りは600名規模でも4000名規模でも変わらない点。

〇社員同士の認知度
これも基本は600名規模とも変わらず、関わっているのは結局4000名中50名程度。総会の行き帰りの道をぞろぞろ出歩いていても、まず知り合いにあいません。

〇懇親会
総会の後に懇親会がある。基本は知らない顔ばかりなので、同じ部門内の50人が周りに集って喋っている感じ。
それ以外はその50名で定期的な懇親会を行う程度。

〇社長、幹部社員との関係
入社面談でたまたま社長が最終面接に出てきて話したのが最初で最後。あとは総会などでのモニター越しに拝む機会しかない。

〇福利厚生
年間休日:土日祝普通に休み
住宅手当:あり
残業代支給:分単位で支給あり

〇良かった点
大企業だが上場していなかったため、利益還元が大きく4社務めた中ではダントツ給与が高い。昇給率も高めで、大企業故か色々制度が充実している。資格補助や住宅手当、家族手当など。

〇悪かった点
偉くでもならない限り上層部と関わることも無く、良くも悪くも歯車になる感じ。社長と立ち話することなんてまずありません。
システマチックになり過ぎてあまりああしたい、こうしたいと言った個人の融通が聞かない。

総括

企業規模によって働き方もガラッと変わる印象でした。
自分の意見を会社の運営に反映したいとか、システマチックな流れが苦手な場合は中小企業の方が向いていると思います。会社も制度も成熟しきっておらず、まだまだ変化を受け入れる時期と考えられると思います。社員旅行も中小企業ならではのイベントかと思います。
逆に会社運営がきっちりシステマチックに形成されており、既に完成された中できっちり貰うものは貰い、自分の仕事を淡々とこなしていれば満足で会社の運営にはあまり興味が無い場合は、大企業向きと言えるかも知れません。給与も大企業のが良いパターンが多いかと思いますので高所得者を目指すなら大企業のがそうなりやすいかと思います。

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